死ぬときに後悔したくないあなたへ【後編】

死ぬときに後悔したくないあなたへ【後編】

後悔しない生き方をするために問うべき4つのこと

自分の感情とうまく付き合っているだろうか

「ありがとう」は足りていますか

死ぬとき最も後悔することの一つが、「ありがとう」を言い足りなかったこと。残された相手に対してだけでなく、十分に感謝を伝えられないまま亡くした相手に対する後悔も、死が近づくそのときまで持ち続ける方が多いそうです。「もっと一緒に過ごし、その時間を大切にしたらよかった…。」

他者に感謝の気持ちを伝える。当たり前のようで、日々のせわしなさに流されてしまうことも多い。また、日々に緊張感や不安感が強いと、焦りが生まれ一層その不安感を強めてしまう。緊張感が強いとき、心は大抵自分へと向いています。そのような状態で人と心を交わすことはなかなか難しく、後悔を生むような接し方をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

では、不安や緊張感を取り除き、家族や友人にきちんと心を向けながら接するにはどうしたらいいのか。この答えも「感謝」なのです。順序が逆に聞こえるかもしれませんが、他者への「感謝」は緊張や不安感をほぐし、心の余裕を生む。

余談ですが、メンタリストのDaiGo氏によると、感謝の習慣を身に着けることは、不眠症を改善したり運動量を増やすそうです。

では、具体的にどのような行動をすれば感謝の習慣ができ、他者との関わり方で後悔しない人生を送れるのでしょうか。

1日2分半で人生が変わる習慣

1日の終わりに、「感謝の3行日記」をつけましょう。

心理学者のショーン・エイカー博士によると、誰でも2分半で書けるようになります。そして21日続けると、ポジティブなものを見つけようとする脳のパターンができるそうです。(考えてから書き終えるまで、今日の私は1分8秒でした。)

2分半×21日52分半

1時間にも満たない行動が、他者との在り方について大きく影響を与える。その時間を短いと感じるか長いと感じるかはあなた次第です。

実際に手を動かすことに抵抗のある方は、ある状況ごとにその場で感謝できることを3つ考えてください。それだけで心に余裕が生まれます。

皆さんカラーバス効果というのはご存じでしょうか。人は自分が意識するものばかり見えてくるということです。「今日のラッキーカラーは」と言われたらいつもより赤を探してしまう、「が似合うね」って言われて以来、黒い服に目がいくようになる。こういう現象です。

これは色だけなく感謝も同様に、感謝を意識すると、日常からポジティブなことを自動的に脳が拾うようになります。その手段として簡単に続けられるのが感謝の3行日記です。


「言わなければよかった」後悔を無くしたい

誰かに言われた言葉がずっとしこりのように残っていたり、言わなくていいことを口に出して後悔した経験はありませんか。

大切な人たちとの出来事で、私の一番の後悔は言葉にまつわることばかりです。言わなくてもよかったこと、発したばかりに大事な人を傷つけた言葉。

特に後悔するのは、自分の感情に迷子で“怒り”に任せて言ったこと。

ここでは、心理学・脳科学や恋愛など数々の名著からピックアップし、過去5年で一番効果を感じた3つの方法を紹介します。

1. 6秒間言葉を飲み込む
怒りのピークは長くて6秒です。発しようとした言葉や、LINEを打つ手を6秒間止めてみてください。相手が目の前にいるときは、待ってほしいことを伝えられるとより良いでしょう。

2. 怒りは二次感情。一次感情の正体に目を向ける
怒りとして感情が出てくる前に、そもそも根本的な感情は別にあり、心配や不安が多いといわれています。あるいはわかってもらえない寂しさのようなものでしょうか。その一次感情に向き合い、怒りとは違う形で伝えたいですね。

3. 「私」を主語にして伝える
あなたはこうだ。あなたはなぜこうしてくれないのか。
相手を主語にすると相手を決めつけたり相手を否定することばが出やすくなる。
私を主語にして、具体的に相手のどんな行動に対してどう感じたかを伝えるようにしましょう。相手が自分の人格そのものを否定されたと感じることのないように。

1や3は怒り以外の感情にも効果的です。自分の感情とうまく付き合い、「伝えたかったこと」「言わなくてもよかったこと」言葉にまつわる後悔を無くしていきましょう。

自分に正直に生きているだろうか

死ぬとき後悔すること。やはりこれに尽きる「やりたいことをやらなかった」ということ。しがらみや日々の慌ただしさ、他者の言葉から、できない理由ばかり並べられて。いつの間にか自分の「したい」「食べたい」「行きたい」という自分の欲求に鈍感になってはいないだろうか。

やりたいけどできないと思っているあなたへ

場所や仕事、家族、金銭面、今すぐできない理由がある。だからといってやらない我慢はしなくていいです。我慢というのは、他の方法を考えることです。あなたにぜひ試して欲しいことがあります。やりたいことについて次の2つをやってみてください。必ず自分のできるところまで手繰り寄せることができるはずです。

具体的に何がしたいのかを考える
抽象化して
本質的に何を求めているのか考える

例えば、〔ボリビアに行きたい→ウユニ塩湖がみたい〕は具体的に何がしたいの探ったパターンで、〔ウユニ塩湖がみたい→さかさまに映るきれいな景色がみたい〕は要素を抜き出した抽象化パターン。そうすると、〔日本各地にもリフレクションが拝める場所があるようだ、まずは近場から攻めよう〕という選択肢が一つ生まれると思います。

具体的に何がしたいのかを考えてみたパターン
「田舎に住みたい」→〔のんびり畑でもしながら暮らしたい〕⇒〔まずはベランダで野菜でも育ててみよう〕

「海外住みたい」→〔外国人と英語圏で暮らしたい〕⇒〔冬のニセコ(北海道)、もはや外国人ばかりで面接も仕事も英語らしい。そこでバイトしてみよう〕

具体化と抽象化をいったりきたりしてみてください。根本的な自分の願望に気付いたり、やりたいことを叶えるため、今自分にできるステップを踏み出すことに繋がります。

やりたいことをやれなかった後悔は、実際にできたかより、やりたいことを実現するために行動したかしていないかに大きく左右されるともいわれています。

やりたいことがわからないあなたへ

学生時代の私のコンプレックスは「やりたいことがわからない」ことでした。そんな自分への不安と焦りでどんどん心が内側を向いて、それが重症化してくると、家族や友人に会うのも避けるようになり殻にこもりがちであったように思います。

やりたいことがわからないことにしんどさを抱えている人は多い。そんな人はやりたいことの大きさとかハードルについてこうあるべきっていうのを厳しく設け過ぎているだけなんじゃないのかなって。

どんなキャリアを築きたいとか、結婚とか、何を成したいかとか聞かれたら答えらえなくても、今晩何が食べたいか聞かれたら答えられるでしょう?
(それもわからないほどに自分の気持ちに鈍感になっている方は、今すぐどうか周りに助けを求めてくださいね。心が疲れ切っているのかもしれません。)

手始めにどんな小さなことでも、やりたいことをやったという経験を重ねて欲しいです。そしてその中で出会い、人との関わり合い、自分がどう在りたいとか何がしたいっていう個性ができていく。私たちの細胞って元々何になるか決まってないそうです。ほかの細胞との関係性で「じゃあ僕は骨になるよ」「じゃあ私は皮膚ね」みたいに決まっていく。そんな感じでいいのではないか。

私はこの場所を、あなたのやりたいを見つけて体験する背中を押せるような場所にしたいと思っています。

というわけで、次は私のやりたいことリスト=バケットリスト100を公開します。年齢や国籍など様々な人のやりたいことリストも順次公開していきますね。

coming soon!